親世代の保険の見直し

1つ目のポイントは毎月の支払の保険料で生命保険を判断しないということです。毎月の保険料を気にするのは当然だと思いますし、もちろん安い方がいいに決まっています。しかし、毎月の支払額のみで判断すると10年や15年で更新をする更新型の生命保険に加入することになるでしょう。これは、若い時に加入すれば保険料が安くなりますが、更新する時になると更新時の年齢で保険料が再計算されるため、保険料が高くなってしまいます。更新時にそれまでの2倍になるケースもあります。特に30歳くらいで新しく加入し40~50代で更新がくる場合に注意が必要です。次のポイントは保険料を支払う総額で生命保険比較をするということです。
終身型の生命保険を若い年代で加入する時は、更新型の生命保険より高くなりますが、一生涯の保険料は変わりません。そのため、50代以降で考えると更新型の生命保険と比較すれば保険料が安くなります。このように、一生涯で支払う保険料の総額で生命保険比較をすることを忘れてはいけません。3つめのポイントは死亡保障を家庭にあった最低額にするということです。死亡保障の計算で一般的に使われる金額は統計データを元に保険の営業担当者に言われた金額を採用する人が多いでしょう。子供の教育費用はこの統計データを利用してもいいのですが、生活費はそれぞれの家庭で違うはずです。そのため、自身の家庭の状態を把握したうえで生命保険の保障額を決定することで、必要以上の保障を付けなくてよくなります。また、一般家庭よりも生活費が多い場合、世帯主が亡くなった場合でも余裕をもった生活が出来るように保険金を受け取れるようにすることも可能となります。
また、死亡保障は葬儀費用を除くとほとんどが遺族の生活費や教育費に充てると思います。この生活費や教育費は子供が成長するとともに、死亡保障で準備する金額は減るはずです。そのため、生命保険の死亡保障額が年々少なくなる逓減定期保険がお得となるでしょう。この逓減定期保険料は支払う保険料を安くすることが可能です。しかし、物価が上昇した場合、将来、保険金を受け取った時に、保険金の価値が低くなっている可能性を持っていることに注意が必要です。逓減定期保険を採用する場合は、現在の家計状態のぎりぎりの金額ではなく、少し余裕をもった金額にすることをお勧めします。